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「庭の千草」のチェロ四重奏多重録音

  • 執筆者の写真: megumatsu009
    megumatsu009
  • 9月8日
  • 読了時間: 2分

更新日:9月10日



庭の千草のチェロ四重奏多重録音
「庭の千草」のチェロ四重奏多重録音

チェロ四重奏多重録音14回めです。

自分の楽しみと技術向上のために今後も長く続けていきたいと思っていますが、曲選びはけっこう気を使います。 好きな曲、というだけで取り上げるわけにはいきません。チェロという楽器の良さが生かせて、長すぎず短すぎず、どなたにもまあまあ耳馴染みがあって。動画をアップするタイミングで季節感も大切にしたいと思っています。編曲譜が手に入るかどうかも大事で、僕は編曲に自信がないので、既存の譜面がなければピアノ教師の母に編曲してもらうことになります。 これまで公開してきた動画の中で、比較的高齢の方からの評判が良かったのが、「早春賦」や「浜辺の歌」など日本の歌でした。動画に合わせて久しぶりに歌ってみました、というようなコメントもいただいたので、途中から「チェロと歌おう」というシリーズにしてみました。 今回の「庭の千草」もその一つです。 実は僕自身はこの曲を知らなかったのですが、祖母はたまに口ずさんでいたそうです。調べたら、明治時代に『小学唱歌集』に収められたそうで、道理で歌詞が難しいはずですね。 秋にふさわしい曲を探していて出会ったのですが、2番の歌詞に「霜におごるや菊の花」とありますから、季節としては秋というより初冬のイメージでしょうか。 もとの曲はアイルランド民謡で The Last Rose of Summer といいます。「夏の名残のばら」と訳されて、器楽曲としてはこちらの題名の方が知られているかもしれません。アイルランドの短い夏の終わりにひっそり咲き残る一輪のバラの花。そんな寂しげなイメージが日本語バージョンの「庭の千草」ではバラを菊に置き換えて歌われています。 アイルランド民謡といえば「ロンドンデリーの歌」が有名ですが、「庭の千草」もとても魅力的な旋律なので、今回チェロ四重奏に編曲してもらいました。 聴いたことがある、という方、あらためて歌詞をたどりながら秋の気配を先取りしていただければ嬉しいです。 ちなみにこの秋は「チェロと歌おう」シリーズとしてもう一つ秋の歌、「小さい秋みつけた」も準備しています。

 
 
 

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