「浜辺の歌」と「砂山」のチェロ四重奏多重録音
- megumatsu009

- 2025年8月25日
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およそ3ヵ月ぶりのチェロ四重奏多重録音、今回は成田為三作曲の「浜辺の歌」と、中山晋平作曲の「砂山」です。 リクエストしてくださった方、遅くなってしまって申し訳ありません、そしてありがとうございました。 島国日本には、海にちなんだ良い歌がたくさんありますが、この2曲はかなり対照的だと思います。 「浜辺の歌」は成田為三がドイツ帰りの山田耕筰に師事していた頃、ウィンナ・ワルツを意識して書いたそうで、大正ロマンの風潮に乗って発表当初から有名になりました。 また、どこの浜辺なのか明らかではありませんが、作詞者の林古渓の生い立ちから、おそらく神奈川県の辻堂海岸のイメージではないかと考えられています。 石島栄一さんによる編曲で、原曲の明るくおしゃれな雰囲気がさらに引き立てられているように思います。 一方、「砂山」は「海は荒海、向こうは佐渡よ」という歌い出しからもわかるように、新潟海岸が舞台。今は完全に姿を変えていますが、作詞者の北原白秋が訪れた頃は砂丘の連なる荒涼とした風景だったそうです。白秋から子ども向けの歌の作曲を依頼された中山晋平は、曲想として「野趣あるように」と楽譜に指定し、素朴な民謡調ながら格調あるメロディーをつけました。ちなみに同じ歌詞に山田耕筰も成田為三も曲を付けています。
「砂山」を編曲した母によると、原曲のコードは一つだけで、ピアノ伴奏の低音は「太鼓の感じで」と楽譜に指定されているそうです。1番はその伴奏譜に比較的忠実に編曲し、2番、3番はコード進行も少し変えたりして遊んでみたということです。(文責:松本恵)


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