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【後編】チェロ四重奏多重録音宅録用マイクの買い替え

  • 執筆者の写真: megumatsu009
    megumatsu009
  • 11月3日
  • 読了時間: 4分
チェロ四重奏多重録音宅録の録音風景を使用中 Audio-Technica AT4040を使用中
チェロ四重奏多重録音宅録の録音風景を使用中 Audio-Technica AT4040を使用中

注意:録音に興味のない方は完全に時間の無駄なので読まないでください!


前回に引き続き録音係の備忘録ブログです。

(ちなみにこのブログはチェリスト松本晋本人でなく、ブログ係こと松本恵が主に執筆しておりますが、今回は別人の録音係が担当します)


前回のまとめ:

現在1万円のマイクを使ってチェロ四重奏多重録音の宅録をしている我々。もうちょいいい音質で撮りたいなと思い、数万円の範疇でマイクの買い替えを検討しました。

ところが調べていくと、宅録でチェロ特有の倍音や反射音を拾うためには「1-2万円のまあまあレベル」か「10万円弱クラスのちょっと良いじゃんレベル」の2択に絞られていき、その中間の選択肢が無さそう(ボーカルやギター、管楽器はまた別です)。

ということでマイクとオーディオインターフェース諸々で8.5万円のお買い物をしてしまいました。

8.5万円。まあ…ギリギリ数万円の範疇ではあるけど、ポチる前も後も汗と動悸がすごかったです。

さて、録音編。



結論から言うと、買って正解でした。


まず心配だった「雑音拾いすぎ問題」ですが、思ったよりは大丈夫そう!

以前のマイク同様、冷蔵庫やウォーターサーバーなどのある程度の小さい雑音は収録後に専用ソフト(うちはAdobe Audition)で気にならない程度に消せました。よかった!


ただ1万円のマイクだった時は廊下奥のドアの開け閉めがあっても音が入らなかったのですが、このマイクだと入るので「確実に誰も家の中を動かない時間帯しか録音できない」という制限はできてしまいました。みんな、トイレ我慢してね!


あと近所で工事してたりするとやっぱりだめですね。

我が家は断熱対策のため、録音に使うリビングは二重窓にしています。そこそこ外の音を拾いにくいのですが、それでも近所の工事、パトカーや救急車、選挙カーや街宣車が入るとやり直しです。でもこれは1万円マイクのときもよくありました。宅録あるあるですね。


肝心の音質ですが、かなりチェロの音の深み?奥行きが出た気がします。

ただ弓が楽器や譜面台にあたっちゃうようなちょっとした音も拾うし(家の中狭いんですよ)、一部音がかすれても目立つので、より神経を使うようになりました。

今までのYouTube動画もこのマイクで撮り直したいくらいです。




ではここで実際の録音環境を紹介します(ちょっと実用的っぽい展開)

録音環境 機材と接続の図説 Audio-Technica AT4040使用の場合
新録音環境 機材と接続の図説

今回購入したのは

①マイク&スタンドセット AT4040 + AT8700J セット 43,900円

②オーディオインターフェース MOTU(モツ) M2 35,970円

③マイクケーブル 1.5m RMC-B5 2,600円

(販売ページは【前編】にリンク貼ってます)


audio-technica AT3C1Sa 変換プラグφ3.5mm→φ6.3mm
audio-technica AT3C1Sa 変換プラグφ3.5mm→φ6.3mm

地味に忘れてて後で買い足したのが

⑥イヤホンジャック変換アダプタ AT3C1Sa 1,040円

人生でこれ買うの3回目。普段使わないからよく失くすんですよね。







モニタリング(返し)用のイヤホンとヘッドホン、および分岐ケーブルは以前から使っていたものです。

本当は奏者と録音係ともにヘッドホンがいいんですが、チェロはヘッドホンだと左耳の方が楽器のネック部分にカチカチあたってしまうので、安いイヤホンにしています。

(Bluetoothイヤホンも試しましたがちょっと遅延するのでボツ)

⑦3.5m有線イヤホン ATH-CK251TV 1,400円


長ーい有線イヤホンの高音質のものが見つからなくて安いやつを使っています。音は悪いですが、ただの「返し」なのでなんとかなっているみたいです。



ちなみに1万円のオールインワンなUSBマイクのときはこんな感じ

この時は出し入れ簡単でよかったなー

だいぶ設置と片付けのハードルが上がってしまいました

録音環境 機材と接続の図説 AKGのLyra-Y3使用の場合
旧録音環境 機材と接続の図説


実際の収録風景

チェロ四重奏多重録音宅録の録音風景を使用中 Audio-Technica AT4040を使用中
チェロ四重奏多重録音宅録の録音風景を使用中 Audio-Technica AT4040を使用中

マイクスタンドのクランプ(ぐるぐるして挟むやつ)は椅子に固定しています。

外したらめっちゃ跡ついてた、ごめんなさい。


ちなみにソフトは

収録はGarageBand(※MacのPC全てについてくるやつ、お手軽なので)、

編集はAdobe Audition(※録音係の私がグラフィック系ソフトのため加入しているサブスクについてくるガチのやつ、主にノイズ除去とリバーブかけるだけなので全機能の0.01%くらいしか使えていない)


オーディオインターフェースの付属ソフト?は特になにもダウンロードしなくても使えました。PCに繋いで電源を入れるとちゃんとGarageBandに認識されます!

操作も簡単でいい!電源ON時にボリュームがミニマムになっていることを確認するのを忘れないようにするだけで、あとは感覚でいけそう。

ちょっと調べたところ、リアルタイム配信などするのでなければ(録音だけなら)専用ソフトはいらないようです。


こうして、

半年くらい悩みに悩んだマイク買い替えプロジェクト、

調べるほどに予算が膨らむ魔のマイク買い替えプロジェクト、

通勤電車で調べまくり降り過ごして何度も会社遅刻しかけた恐怖のマイク買い替えプロジェクト(←…)、

ようやく買い物とトライアル録音が完了しました。

はー、満足。…いやいや、録音。



さあ、あとは奏者の腕次第。練習頑張れよ(圧)。



 
 
 

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