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タンゴの名曲のチェロ多重録音

  • 執筆者の写真: megumatsu009
    megumatsu009
  • 5月25日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月28日


タンゴの名曲Por Una Cabeza 「首の差で」のチェロ四重奏多重録音
タンゴの名曲Por Una Cabeza 「首の差で」のチェロ四重奏多重録音

チェロ四重奏の多重録音9回目は、アルゼンチンタンゴの名曲、Por Una Cabeza です。 ポル・ウナ・カベサと読み、和訳は「首の差で」というちょっとヘンなタイトル。

聞いたことがない、という方が多いと思いますが、タンゴは別に興味がない、という方にこそ聴いていただきたいすてきな曲です。


3月に「逗子ライブインクルーシブ2025」というイベントに参加させていただき、久しぶりにバンドネオン奏者の小松亮太さん、そしてヴァイオリン奏者の近藤久美子さんとご一緒することができました。小松さんのバンドネオンが奏でる「リベルタンゴ」はとても力強く情熱的で、タンゴ演奏の楽しさをあらためて感じることができました。


そんなわけでチェロ四重奏でもタンゴをやってみようと思い立ち、一度ステージでも小松さんのユニットのメンバーとして弾かせていただいたことのあるこの曲を選びました。 ステージというのは2013年、リベルタンゴの作曲者ピアソラの元妻でタンゴ歌手のアメリータ・バルタールさんを迎えてのコンサートのことです。その時にご一緒したコントラバス奏者の田中伸司さんのベースがとてもかっこいいので、今回のベースパートでは少しそれを意識してみました。ちなみに編曲は石島栄一さんという方によります。楽譜はこちらから購入しました。

さて、「首の差で」という風変わりなタイトルですが、もとは競馬用語で、「馬の首一つ分で勝敗が決まる」という意味だそうです。作曲者のカルロス・ガルデルCarlos Gardel は熱心な競馬ファンで、歌詞には恋に破れた男の無念さが、競馬を比喩に歌われています。


ガルデルは歌手、俳優としても絶大な人気を誇っていましたが、この曲を発表した数ヶ月後、飛行機事故で44歳の若狭で亡くなりました。1980年のことです。

彼の影響は今も色濃く残り、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの地下鉄には彼の名を冠した「カルロス・ガルデル駅」があるそうです。


 
 
 

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