2024 年2月18日(日)に、「名建築の響き」をテーマとするコンサートで演奏しました。
会場は東京都豊島区にある自由学園明日館。自由学園校舎は「近代建築の三大巨匠」の一人で、帝国ホテルの建築を手がけたことでも知られるフランク・ロイド・ライトが設計し、演奏会の会場である講堂はライトの弟子、遠藤新が設計したそうです。
私は建築のことはよくわかりませんが、本当に美しく心地よい空間で、ほぼ満席となったこの会場での演奏は貴重な体験となりました。
演奏会を企画したのはフルート奏者の柴田翔平さん。彼はプログラムの「ごあいさつ」の中でこんな風に書いています。以下、引用させていただきます。
本日のコンサートのテーマは『名建築の響き』です。
ここで言う「響き」は単に音響を指すものではありません。
明日館および講堂は、照明一つ、椅子一脚に至るまで、ライトは新によってデザインされたと考えられています。
そのため建物、家具とともに統一感のあるデザインは互いに視覚的に共鳴し、空間に安定感をもたらします。
演奏会のプログラムは前半はC.P.E.バッハ、ヘンデル、J.S.バッハのフルートソナタ。後半は近現代の作品からフィリップ・ゴーベールの「ロマンティックな小品」と、ジャン=ミシェル・ダマーズの「演奏会用ソナタ」。後半2曲になじみのある方はそう多くないと思いますが、どちらもゆったりとリラックスして聴ける美しい曲です。
演奏会のコンセプト、選曲、プログラムノート、そしてもちろん演奏も柴田さんの独特の世界観を表していて、お客様にもご満足いただけたことと思います。
機会があればぜひ、またご一緒させていただきたいと思っています。
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